WordPress奮戦記8<旧アドレスから新アドレスへのコピー>

WordPress奮戦記8<旧アドレスから新アドレスへのコピー>

新規にレンタルサーバを契約して新しいアドレスを取得しましたので,旧アドレスにあるHPをコピーして移転させました。

まず,新アドレスで,データベースを設定して,WordPressをインストールしたら,「建築士の必要知識」というタイトルがあるだけのページが表示されました。ここから複数ある固定ページや固定ページに張り付けている写真などのデータをコピーして移転させることが問題です。

次のような手順で行いました。

<1 データベースをエクスポート>

WordPressで作ったHPは動的HPと言って,アドレスのところにあるファイルは「index.php」であり,ページ内に書かれている文書はデータベース内にあってそれを必要に応じて取り出してその都度ページを作っています。したがって,HP内の本文はWordPressのエクスポート機能を使って取り出さなければいけません。

旧アドレスのWordPressの「ツール」→「エクスポート」で「すべてのコンテンツ」を選択して「ファイルをダウンロード」します。

ダウンロードしたファイルは,XML形式になっていますから,エディッタで中身を見ることができます。

<2 データベースをインポート>

新アドレスのWordPressの「ツール」→「インポート」で「WordPress」の「今すぐインストール」でプラグインをインストールしてからもう一度「ツール」→「インポート」で実行してさきほどダウンロードしたファイルを指定すると新アドレスにコピーしてくれます。

<3 トップページを指定する>

WordPressの「外観」→「カスタマイズ」→「固定フロントページ」でトップページを指定する。また,「Hollow World」などのWordPressの初期ページがありますからこれを削除します。

これで,一応,HPの文書部がコピーできました。ブログなどのページへは新アドレスのページへ飛ぶようになっています。

でも,ページの文書内で別のページにリンクさせるように設定したものは,旧アドレスへ飛ぶようになっています。この変更は<5>で解説します。

<4 添付ファイルのコピー>

HPの写真などの貼付ファイルはそのアドレスのフォルダー内にあります。これをFFFTPなどのファイルトランスポートプログラムを使ってコピーして新アドレスへ同じフォルダーを作ってコピーします。

これで,新アドレスのHPで写真などが貼付できたかと言うと,実は,旧アドレスの写真をリンクしているだけで,新しいところの写真を読み込んでいるわけではありません。この変更も<5>で解説します。

<5 リンク先の変更>

エクスポートしてインポートすることで新しいドレスにコピーしてできたHPはブログなどのWordPressのもともとある機能でのリンクはちゃんとつながっていますが,固定ページ内で設定したリンクは,もとのページへリンクするだけで,新しいアドレス内のページには飛んでくれません。添付している写真も同様です。

これを,固定ページを「編集」で開いて1か所ずつ手作業でリンクを切り替えるなんてことは,効率が悪いです。

どうするかというと,<2>でエクスポートしたXMLファイルをエディッタで開いて,固定ページ内に記されているリンク先を置換しておきます。そうしてからインポートすれば,リンク先が新しいアドレスになっています。

「abc.ne.jp」を「def.com」に変える場合,「一括置換」で変えるのは危険です。それは変えていいものと変えていけないものがあるからです。私は1か所ずつ目で確認しながら置換しました。

これが新アドレスへの移転の概要です。

その他には,「パーマリンクの設定変更」「ヘッダー画像の設定」「ロゴの設定」「ヘッダーメニュー・フッターメニューの設定」などがありますから,手作業で設定していく必要があります。

これで,新アドレスでの新HPができました。

HPのバックアップ>で記載した方法でバックアップしていることが役に立ちました。

巨大物流倉庫の火災と面積区画

<巨大物流倉庫の火災と面積区画>

2017年2月16日に起きた埼玉県の巨大物流倉庫での火災は10日以上燃え続けるという大規模な火災でした。3階建て約7万㎡の倉庫のうち60%程度が焼けたそうです。

巨大な倉庫がひとたび燃え始めると消すことがどれほど困難かが示されました。小さな建物の火災を消すときには外壁にある窓から放水すれば消火できますが,巨大物流倉庫は外壁の開口部が少ないですし,あったとしても,窓から放水が届く範囲は限られていて,建物内部で燃えているものを消すためには,消防隊が燃え盛っている建物内部の奥深くまで進んで放水しなければいけないのですが,安全確保上そんなに奥深くまで行くことなどできません。

火災が燃え広がるのを抑止するための基準があるはずで,これがどうなっているのでしょうか。

倉庫の面積区画

にまとめました。巨大な倉庫の面積区画をどう適用するかは,「用途上やむを得ない場合」に該当するかどうかということになります。これは,ある意味,あいまいな概念で,何を保管するか,どのように運用するかにかかってくることです。結果を見れば,10日以上燃え続けたのですから,区画を含む安全対策が必要だったといえるでしょう。

この執筆時点(3月9日)でその建物に区画がされていたのかどうか私は知りません。今後原因の究明や対策が発表されるでしょうから注目したいと思います。

<4月13日追記>

4月13日の報道で,防火戸の多くが作動しないか,倉庫の内容物(保管物やベルトコンベアー)などに邪魔されて閉鎖しなかったとされています。また,同日の日経アーキテクチュアーには,各階平面図と防火区画の位置が記載してあって,1500㎡以内ごとに防火区画が設定されていたことがわかります。

WordPress奮戦記7<このHPを独自ドメインへ移行>

WordPress奮戦記7<このHPを独自ドメインへ移行>

これまでこのHP「建築士の必要知識」を@niftyのサーバー「Lacoocan」に置いてきましたが,2017年3月5日に独自ドメインへ移転して新しいHPを開設しました。

新しいHPはさくらインターネットのレンタルサーバを契約して独自ドメインを取得して開設したものです。

@niftyのサーバーもさくらインターネットのサーバーも年間利用料金が約5000円で金額としては変わりないのですが,@niftyはデータベースが使用できるとはいうもののサポート対象外で電話での照会ができませんし,データベースは1個に限定されていました。さくらインターネットのサーバーでは20個のデータベースが設定できて電話サポートもあるのでこれを選びました。

独自ドメインの取得は,年間約1800円がプラスされます。独自ドメインを取得するかどうかは迷いましたが,今後,レンタルサーバの会社を変更することがあっても独自ドメインならば移行できるので,これにしました。

@niftyのHPへのアクセスは今後も続くので当面,2つのアドレスのHPを持ち続ける必要があります。したがって,年間約5000円のサーバ料金を2つ支払わねばなりません。2倍を支払ってでもレンタルサーバを変更したかった本当の理由があります。

それは,@niftyの「.la9.jp」がFACEBOOKへ投稿しようとしたら「安全でないリンクが含まれている」として拒否されてしまうことです。その状況は〈FACEBOOKへの投稿〉で書いた通りで,安全なページであることをFB側に何度送ってもだめでした。納得できないところですが,サーバを変える以外の解決策はありませんでした。