WordPress奮戦記9<テーマを変更。そのカスタマイズ>

WordPress奮戦記9<テーマを変更。そのカスタマイズ>

旧アドレス<kenchiku.a.la9.jp>から現在の独自ドメインに移転するときに,WordPressのテーマも変えました。これまでは「いちばんやさしいWordPress教本」に付属している「BizVector」を使ってきましたが,イメージを少し変えたいという思いがあって,標準の「Twentyseventeen」に変えました。

これまでのWordPress標準のテーマはブログ用のものとのイメージがありましたが,「固定ページを主体としたHP用にもお勧めで,デザインも洗練されている」との書き込みがあったのこれに決めました。

WordPressの良さとして紹介されるもののひとつに「テーマを変えることで着ている衣装を取り換えるようにHPイメージを変更できる」というのがあります。これ自体はそのとおりなのですけど,テーマのCSSやPHPを修正して見栄えの調整(カスタマイズ)していますので,新テーマ「Twentyseventeen」に変更するとカスタマイズが必要になります。

<functionで定義しているショートコードの移転>

function.phpにショートコードを定義していましたから,これをコピーしなければいけません。旧HPの「外観」→「テーマの編集」で「function.php」の中に書き加えたショートコードをコピーして,新HPの「外観」→「テーマの編集」で「function.php」の中に貼り付けます。「ファイルを更新」すると反映されます。

<CSSの個別定義の移転>

「外観」の「CSSカスタマイズ」に文書をBOXで囲むなどの定義を入れています。これをコピーします。新テーマの「TwentySeventeen」では,「外観」の「カスタマイズ」の「追加CSS」に貼り付けます。

<トップページにサイドバーを表示させる>

これは苦労しました。

旧テーマ(BizVector)では,固定ページを編集で開いて,「テンプレート」をクリックすればサイドバーのあるなしが選択できました。それが「TwentySeventeen」ではできないのです。フォーラムで教えてもらって子テーマを設定することでできました。実は,「TwentySeventeen」の機能としては固定ページにサイドバーを表示できるようにななっていなかったのです。サイドバーを表示させる仕組みは私にはよくわからないのですが,教えてもらった通りにして,なんとかできました。

その方法は,「固定ページにサイドバー表示(MTAinc)」にあります。

<背景色の変更>

「TwentySeventeen」では,背景は白でこれを変えることはできません。変えるためには,「style.css」を書き換えなければいけません。

1850行目あたりにある「13.3 Regular Content」の,

.site-content-contain {background-color: #e5ffcc; position: relative;}

の色を変えれば,変わります。

その他,トップメニューの背景色,フッターの背景色,トップメニューの文字の色,リンク文字の下線の変更などをしました。

WordPress奮戦記8<旧アドレスから新アドレスへのコピー>

WordPress奮戦記8<旧アドレスから新アドレスへのコピー>

新規にレンタルサーバを契約して新しいアドレスを取得しましたので,旧アドレスにあるHPをコピーして移転させました。

まず,新アドレスで,データベースを設定して,WordPressをインストールしたら,「建築士の必要知識」というタイトルがあるだけのページが表示されました。ここから複数ある固定ページや固定ページに張り付けている写真などのデータをコピーして移転させることが問題です。

次のような手順で行いました。

<1 データベースをエクスポート>

WordPressで作ったHPは動的HPと言って,アドレスのところにあるファイルは「index.php」であり,ページ内に書かれている文書はデータベース内にあってそれを必要に応じて取り出してその都度ページを作っています。したがって,HP内の本文はWordPressのエクスポート機能を使って取り出さなければいけません。

旧アドレスのWordPressの「ツール」→「エクスポート」で「すべてのコンテンツ」を選択して「ファイルをダウンロード」します。

ダウンロードしたファイルは,XML形式になっていますから,エディッタで中身を見ることができます。

<2 データベースをインポート>

新アドレスのWordPressの「ツール」→「インポート」で「WordPress」の「今すぐインストール」でプラグインをインストールしてからもう一度「ツール」→「インポート」で実行してさきほどダウンロードしたファイルを指定すると新アドレスにコピーしてくれます。

<3 トップページを指定する>

WordPressの「外観」→「カスタマイズ」→「固定フロントページ」でトップページを指定する。また,「Hollow World」などのWordPressの初期ページがありますからこれを削除します。

これで,一応,HPの文書部がコピーできました。ブログなどのページへは新アドレスのページへ飛ぶようになっています。

でも,ページの文書内で別のページにリンクさせるように設定したものは,旧アドレスへ飛ぶようになっています。この変更は<5>で解説します。

<4 添付ファイルのコピー>

HPの写真などの貼付ファイルはそのアドレスのフォルダー内にあります。これをFFFTPなどのファイルトランスポートプログラムを使ってコピーして新アドレスへ同じフォルダーを作ってコピーします。

これで,新アドレスのHPで写真などが貼付できたかと言うと,実は,旧アドレスの写真をリンクしているだけで,新しいところの写真を読み込んでいるわけではありません。この変更も<5>で解説します。

<5 リンク先の変更>

エクスポートしてインポートすることで新しいドレスにコピーしてできたHPはブログなどのWordPressのもともとある機能でのリンクはちゃんとつながっていますが,固定ページ内で設定したリンクは,もとのページへリンクするだけで,新しいアドレス内のページには飛んでくれません。添付している写真も同様です。

これを,固定ページを「編集」で開いて1か所ずつ手作業でリンクを切り替えるなんてことは,効率が悪いです。

どうするかというと,<2>でエクスポートしたXMLファイルをエディッタで開いて,固定ページ内に記されているリンク先を置換しておきます。そうしてからインポートすれば,リンク先が新しいアドレスになっています。

「abc.ne.jp」を「def.com」に変える場合,「一括置換」で変えるのは危険です。それは変えていいものと変えていけないものがあるからです。私は1か所ずつ目で確認しながら置換しました。

これが新アドレスへの移転の概要です。

その他には,「パーマリンクの設定変更」「ヘッダー画像の設定」「ロゴの設定」「ヘッダーメニュー・フッターメニューの設定」などがありますから,手作業で設定していく必要があります。

これで,新アドレスでの新HPができました。

HPのバックアップ>で記載した方法でバックアップしていることが役に立ちました。

WordPress奮戦記7<このHPを独自ドメインへ移行>

WordPress奮戦記7<このHPを独自ドメインへ移行>

これまでこのHP「建築士の必要知識」を@niftyのサーバー「Lacoocan」に置いてきましたが,2017年3月5日に独自ドメインへ移転して新しいHPを開設しました。

新しいHPはさくらインターネットのレンタルサーバを契約して独自ドメインを取得して開設したものです。

@niftyのサーバーもさくらインターネットのサーバーも年間利用料金が約5000円で金額としては変わりないのですが,@niftyはデータベースが使用できるとはいうもののサポート対象外で電話での照会ができませんし,データベースは1個に限定されていました。さくらインターネットのサーバーでは20個のデータベースが設定できて電話サポートもあるのでこれを選びました。

独自ドメインの取得は,年間約1800円がプラスされます。独自ドメインを取得するかどうかは迷いましたが,今後,レンタルサーバの会社を変更することがあっても独自ドメインならば移行できるので,これにしました。

@niftyのHPへのアクセスは今後も続くので当面,2つのアドレスのHPを持ち続ける必要があります。したがって,年間約5000円のサーバ料金を2つ支払わねばなりません。2倍を支払ってでもレンタルサーバを変更したかった本当の理由があります。

それは,@niftyの「.la9.jp」がFACEBOOKへ投稿しようとしたら「安全でないリンクが含まれている」として拒否されてしまうことです。その状況は〈FACEBOOKへの投稿〉で書いた通りで,安全なページであることをFB側に何度送ってもだめでした。納得できないところですが,サーバを変える以外の解決策はありませんでした。