鉄筋のバーインコイル

<鉄筋のバーインコイル>

普通の鉄筋は,まっすぐなものですが,コイル状に巻かれたもの「バーインコイル」もあります。普通の鉄筋は,定尺長さと言って,1m単位で販売されています。現場で必要な長さに切りますから切れ端が無駄になってしまいます。これに対して「バーインコイル」は,鉄筋がコイル状に巻かれていますから,必要なだけ切断できて切り無駄が生じません。


「バーインコイル」は,鋼材の軟鋼線材をコイル状にしたものを指しますが,鉄筋のJIS規格である「鉄筋コンクリート用棒鋼(JISG3112)」に適合する異形棒鋼をコイル状にしたバーインコイルもあって,例えば,「合同製鐵㈱」から出ています。太さは,D10,D13,D16があります。

コイル状の鉄筋は,普段見かける竹の節がついたようなものとは違います。節の間隔が小さくて斜めになっています。凹凸も小さいです。一見するとJISG3112から外れるような気がしますが,JISG3112の異形棒鋼です。したがって,構造計算上,何ら変わることなく適用できます。凹凸が小さいので,付着許容応力度が小さいのではないかとも思いますが,適用上の違いはありません。


鉄筋のバーインコイルの使い道。

柱のスパイラルフープとして使われるのが一般的です。リング状に溶接したフープもあります。

法適用上は,スラブ筋に使ってもいいのですが,使われているのを見たことはありません。

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このページの公開年月日:2015年3月6日