壁紙を貼った仕上げの不燃・準不燃

<壁紙を貼った仕上げの不燃・準不燃>

基準法の制限の中に,内装を不燃材料または準不燃材料で仕上げなければならないという規定があります。

不燃材料とは例えば,コンクリート,煉瓦,厚さ12ミリ以上の石膏ボードなどが告示で指定されています。

これらでや部屋の壁の内側を仕上げれば内装不燃制限を満たしたことになりますが,コンクリートの壁の表面に壁紙を貼ったものが内装不燃制限を満たしているかどうかは,別のことになります。

かつては,「基材同等」という考え方があって,認定番号で「0001」から「0005」が与えられて不燃材の壁面に貼っても不燃材の性能を落とさない壁紙を指定していました。この「基材同等」の認定は今ではなくなっています。

今は,壁紙自体を不燃材,準不燃材として登録しています。「不燃壁紙」などと呼ばれています。

この「不燃壁紙」という言い方であるがために誤解している人がいます。「不燃壁紙なのだから壁紙自体が不燃材なのだろう」と。つまり,「合板(ベニヤ板)に不燃壁紙を貼れば不燃仕上げになる」と考える人がいますが,間違いです。

壁紙で不燃材,準不燃材として認定されているのは,不燃材の壁,準不燃材の壁に貼ることの条件が付されています。

不燃壁紙,準不燃壁紙の認定番号の例は,次の通りです。

  メーカー 認定番号
不燃壁紙 ㈱サンゲツ NM-9960
準不燃壁紙 ㈱サンゲツ QM-9416

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関係リンク

壁紙と内装制限については,「日本壁装協会」のHPが分かりやすいです。

個人的な解説

排煙設備免除の規定で「仕上げ不燃+下地不燃」があります。不燃壁紙を不燃の石膏ボードに貼れば「仕上げ不燃+下地不燃」になると思っている人がいますが,間違いです。壁紙と石膏ボードが仕上げですから,その下地を不燃材で作る必要があります。

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このページの公開年月日:2017年2月5日