コンクリートブロック

<コンクリートブロック>

コンクリートブロックの品質について解説します。

コンクリートブロックとだけ言えば,よう壁用のコンクリートブロックや海岸線に置く波消しブロックも含みますが,ここで取り上げるのは,建築用コンクリートブロックで,その品質は,JISA5406で規定されています。

JIS上の正式名称は,「建築用コンクリートブロック」です。「建築用コンクリートブロック」には,「空洞ブロック」と「型枠状ブロック」がありますが,通常建築分野で使用するのは「空洞ブロック」です。

ブロック塀でおなじみのコンクリートブロックが,JIS上の正式名称では「空洞ブロック」です。ブロックの強さの区分を「圧縮強さを表す記号」といって,「08」「12」「16」「20」などがあり,数字の大きい方が強いブロックです。このうち,建築分野で使用するものは,「08」と「16」だけです。このふたつの使い分けは,国の標準仕様書に次のように規定されています。

適用箇所 圧縮強さを表す記号
補強コンクリートブロック造の耐力壁  16 (標準仕様書8章8.2.2(a))
間仕切り壁,地下二重壁,外壁,塀  16 (同8章8.3.2(a)(1))
衛生配管用裏積みブロック(高さ1.5m以下)  08 (同8章8.3.2(a)(1))

「08」を「A」,「12」を「B」,「16」を「C」と呼んでもいいことがJIS上に記されています。

コンクリートブロックの寸法は,次のようになっています。

コンクリートブロックの横幅は,390㎜でこれは,目地が10㎜ありますからブロック1個分の長さが400㎜という意味です。ブロックの高さは190㎜で,これも10㎜の目地を含めて高さが200㎜という意味です。空洞ブロックの化粧ブロックでないものは,必ずこの寸法です。ただ,JIS上では,これとは異なる寸法も存在しています。また,化粧ブロックでは,400×200とは異なるものもあります。
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このページの公開年月日:2013年6月