<鋼杭の工法>
既製杭である鋼杭,主に「鋼管杭」の工法について説明します。
「一般社団法人鋼管杭・鋼矢板技術協会」のHPによれば鋼管杭の工法は,次の5つです。
埋込み杭=中堀り杭工法+鋼管ソイルセメント杭工法+回転杭工法
打込み杭=振動工法+打撃工法
建築分野では,「打込み杭工法」は周辺への騒音・振動の配慮からあまり使われないものと思います。
「中堀り杭工法」は,既成コンクリート杭でも採用されている工法で,鋼管杭を立てて鋼管の中空部に掘削のためのヘッドをつけて鋼管とヘッドをいっしょに回転させながら掘り進む工法です。杭先端は,セメントミルクでかたまり状のものを作ります。これが支持層に接して支持力を発現します。
個別の工法としては,「TAIP工法」「TN工法」「TBS工法」「FB9工法」「KING工法」があります。
「公共建築工事標準仕様書」では,「特定埋込杭工法」とされています。
「鋼管ソイルセメント杭工法」は,地中に地盤改良と同様にソイルセメントで形成した杭状の部分に鋼管を埋め込んで固化した地盤と鋼管が一体となって杭となる工法です。
個別の工法としては,「HYSC工法」「ガンテツパイル工法」があります。
「回転杭工法」は,鋼管杭の先端に2枚の板がねじられた方向についていて,鋼管を回転させて地中にねじが入るように埋め込んでいく工法です。先端の2枚の板は支持力の発現にもつながることと,掘削土の搬出が一切ないことを特徴とします。
個別の工法としては,「NSエコパイル工法」「つばさ杭工法」があります。
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<参考>
既製杭の鋼管杭のことなら,「一般社団法人鋼管杭・鋼矢板技術協会」がHPで解説しています。
「日本鋼管圧入協会」も。
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このページの公開年月日:2015年2月22日