<溶接構造用圧延鋼材>
実は,近年では,建築分野で使われる鋼材の主流は,SS400以外のものに移りつつあります。ここからはSS400と比較しながらそれ以外の鋼材を解説します。
最初は,溶接構造用圧延鋼材です。これはJISG3106で規定されています。SS400よりも溶接性を高めたものです。鋼材の「種類の記号」には,SM400A,SM400B,SM400C,SM490A,SM490B,SM490C,SM490YA,SM490YB,SM520B,SM520C,SM570があります。
SS400との違いは,まず
化学成分の上限として,リンと硫黄のみではなく,炭素,ケイ素,マグネシウムを規定しているこ。
溶接割れ感受性組成を規定していること。
などです。
伸びは,SS400よりも若干だけ大きくなっています。また,末尾がBとCについてはシャルピー吸収エネルギーを規定しています。
種類の記号 | シャルピー吸収エネルギー(J) |
SM400B,SM490B,SM490YB,SM520B | 27以上 |
SM400C,SM490C,SM520C,SM570 | 47以上 |
形状,寸法,質量及びその許容差は,SS400と同じ。ただし,JISG3191が適用されていないので,鋼棒とバーインコイルがありません。
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このページの公開年月日:2012年6月1日