建築構造用圧延棒鋼

<建築構造用圧延棒鋼>

一般構造用圧延鋼材(いわゆるSS材)はJISG3101の中でH形鋼などの形鋼と丸鋼などの棒鋼を規定していますが,上の「建築構造用圧延鋼材(いわゆるSN材)」のJISG3136では,形鋼のみを規定して棒鋼を規定していません。いわゆるSN材の棒鋼の品質を規定しているのがJISG3138です。

棒鋼の「種類の記号」には,SNR400A,SNR400B,SNR490Bの3種類です。すべて「SNR」がつきますから,「SNR材」と呼ぶのが正解です。

「SN材」と「SNR材」は,化学成分,炭素当量及び溶接割れ感受性組成が同じで,降伏点,引っ張り強さも同じ。伸びだけが若干違いますが,基本的に同じ素材であるといっていいものです。SN材の特徴である「降伏比80%以下」も12㎜以上のB材について同じように規定されています。

次に,「SS材の棒鋼」と「SNR材の棒鋼」の違いは,大きなことは次の3点です。

  1. 径または対辺距離の許容差のマイナス側を厳しくしていること
  2. B材の径または対辺距離の12㎜以上のものについて,降伏比80%以下を規定していること
  3. B材では,溶接割れ感受性組成やシャルピー吸収エネルギーを規定していること

主な違いは,この3つで,断面形状は,SS材と同じJISG3191を規定していますから,同じ断面です。
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このページの公開年月日:2012年6月1日