<図面化技術(施工図)>
図面の分野としてもうひとつ,「施工図」があります。施工図は施工においてそれぞれの専門業種の作業員に具体の製作を指示する図面であり,これを作ることによって,納まりの整合を再確認するものでもあります。
施工図にはいろんな種類があります。仮設計画図,コンクリート躯体図,仕上げ図などに分類できます。施工図は,昔であれば工事を請け負ったゼネコンの現場代理人が徹夜で書いていたものですけど,今ではその業種を請け負った下請け業者さんが書くことが多いようです。また,施工図専門の設計者もいます。
施工図に対する建築士の役割は,主には次の2つです。
① 図面で指示した形状や品質のとおりに現場の施工が行われることの再確認
② 各部の納まりの確認
これらをするためには,施工図を読む能力が必要です。特に「躯体図」については,正確に寸法を読み取って,納まりを確認する必要があります。施工図や躯体図のことを解説した書籍はたくさんでていますけど,ネット上でわかりやすく解説したものとしては,
「躯体図の描き方」
があります。
また,躯体図に書く記号を解説したものでしては,
があります。
上にも書いたように,施工図は納まりを確認するものです。建築士には,「納まりを確認する技術」が求められます。「納まりの確認」とは,例えば,玄関扉の上にRCの梁がついている場合,玄関扉の上の寸法で,扉の枠寸法と枠の取り付け作業寸法を差し引いていくらの梁寸法が残されているかを確認することです。天井裏にダクトが配置できるかどうかとか,配管を施工できるかなどもあります。
これらは,建築士として重要な技術です。
以下に,「納まりを確認する技術」を解説します。と,書くべきところですが,とても複雑なことで,私自身もどこまで習得できているものではありませんので,省略します。
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このページの公開年月日:2012年5月27日