<建築基準法の解釈と解説(外部リンク)>
ここまでで,法律から告示・通達までを見ることができる状態になり,読み方を解説し,関連法令として関係する法律の範囲も示し,通達・解説書の探し方も示しましたから,あとは読むだけです。
などと,単純なものではありません。
法令をわかりやすく解説したものも必要ですし,法令の解釈がどうなっているのかも大切です。
建築基準法を含む建築関係法令の概要をまとめたものとして,国土交通省が出している「建築関係法の概要」という資料がわかりやすいです。また,建築基準法自体を解説したもので「建築基準法制度概要集」は,規制内容や手続き制度をコンパクトにまとめられています。
建築基準法の概略を解説したものとしては,日本建築学会が発行している「建築法規用教材2019」があります。でも,これは販売されているものですから,ネット上で見ることはできません。ネット上で見ることのできるものとしては,
「知っておきたい建築の法規(名古屋市作成)」
が,わかりやすいです。
札幌市の手引きもわかりやすいです。「札幌市建築確認申請の手引き」
個人が作成しているものとしては,「建物調査の法令(獅堂洋行)」「建築基準法及び関連法解説(遠山英雄都市建築設計事務所)」があります。
法律を読みこなすトレーニングといえば違うかもしれませんが,調べたいものがどこにあって,法令の第何条からはじまって,告示のどの部分までたどりつけば目的とした答えを導き出せるのかが,いろんなパターンについて習得できていなければいけません。
そしてさらに問題なのは,条文の意味は理解できても,その適用を実態としてどうしているのかということです。「法の解釈」と言われる部分で,これが難解です。
法解釈のために参考となる資料はたくさんあります。いくつかを紹介します。
自治体が出しているもの
「横浜市斜面地における地下室建築物の建築及び開発の規制等に関する条例とその解説」
自治体以外のもの
「住宅部材の防耐火性能に関するQ&A(日本建築学会2012年4月)」
「排煙・無窓居室・無窓階(遠山英雄都市建築設計事務所)」←排煙設備のことならこれがわかりやすいです。
私が作った解説などはこちらです〈建築基準法等の個人的な解説〉