広島県営繕工事の電子納品

広島県営繕工事の電子納品の制度が,平成30年6月に変更されています。

広島県営繕課HP」にも「広島県の電子納品HP」にも,「変更されました!」と明確には掲載されていないのですが,よく見れば要領などが変更になっています。このホームページの〈広島県への電子納品〉に変更後と従前の要領などを掲載していますから,見てください。

島根県西部の地震の行政情報のまとめ

2018年4月9日未明に島根県西部で発生しました地震で被害に遭われた方へお見舞い申し上げます。

このページでは,この地震に関して出された行政情報を中心にしてご紹介します。被災されたみなさんと被災地域で支援活動をしようとする人のお役に立てれば幸いです。

<地震の規模等>

発生日時:平成30年4月9日01時32分

マグニチュード:6.1

震源の深さ:10km

最大震度:5強(大田市)(5弱は,出雲市,雲南市,川本町,美郷町)

※ 上記は「気象庁地震情報」による。震源の深さはその後12kmに修正されています。

<内閣府の発表>

第1報として9日正午に「島根県西部を震源とする地震による被害状況等について」を発表。

これによれば,人的被害として負傷者5名,ライフラインとして停電100戸未満,断水100戸,山陰本線の西出雲から東萩の休止などを出しています。この中で,国土交通省の動きとして,島根県と3市2町へ2名ずつの情報収集要員(リエゾン)を朝4時35分までに現地へ到着させたことを紹介しています。

9日16時の第2報では,重症2名,軽症4名,断水1111戸,山陰線の13時30分までの順次再開と西出雲・大田市間で再度の休止が報告されています。

10日7時の第3報では,山陰線の再度の休止が9日17時51分で再開したこと,美郷町で土砂崩壊があったこと,応急危険度判定は出雲市でも実施を検討中であることが報告されています。

11日18時の報告では,建物被害棟数が大田市で608棟であること,地震による廃棄物の仮置き場を大田市の最終処分場の空き地に確保して12日から受け入れ予定であることが報告されています。

12日18時の報告では,応急危険度判定を行った建築物が161棟でそのうち10棟に危険判定をしたことが報告されています。

16日10時の報告では,大田市の断水は14日にすべて回復したこと,応急危険度判定を行った建築物が1768棟でそのうち86棟に危険判定をしたことが報告されています。

18日18時の報告では,応急危険度判定を行った建築物が3464件でおのうち96件に危険判定したこと,被災宅地危険度判定では154件調査して33件に危険判定したことが報告されています。

<島根県の発表>

被災直後の島根県のHPでは,トップページに緊急情報を出していますが,気象庁へのリンクばかりです。県としての専用ページを出したのは9日20時の「島根県西部を震源とする地震についての情報」ですが,内容のほとんどは外部リンクです。交通情報として「一畑電鉄」や「石見交通」など地元の交通機関へリンクできるようになっていますが,そのトップページにリンクしていますから,運行状況を直接に見ることができません。

県の専用ページが出している情報で役に立つのは,対策本部会議に提出した会議資料です。「第1回対策本部会議9日5時」「第2回対策本部会議9日16時」。5時の資料によれば,朝5時にすでに大田市で28か所の避難所が開設され48名の避難者が来ていることが報告されています。大田市立病院の受水槽の亀裂による断水や暖房の停止も報告されています。16時の資料によれば,「大田市から被災した建物を判定する被災建築物応急危険度判定士の派遣要請があり,派遣に向けて準備を進めている。」としています。

10日8時」の資料によれば,避難者は自主避難で大田市の2か所22人であること,道路の通行制限情報を地図上で示していること,4月10日に予定していた小中学校の入学式を延期した学校を示していることなどがわかります。

10日14時」の資料によれば,被災建築物応急危険度判定と被災宅地危険度判定を11日から実施すること,出雲市佐多町の林地被害の被害額が1億5000万円であること,公立学校や文化財の被害状況が一覧で示されています。

11日14時」の資料によれば,自主避難の避難者数は2人になったことがわかります。

12日14時」の資料によれば,被災者に家賃無料で県営住宅を提供することがわかります。

13日14時」の資料によれば,翌日に雨が降ることが予報されていることについて警戒を呼び掛けています。

16日10時」の資料によれば,住家被害認定と罹災証明の発行事務について鳥取県倉吉市職員3名の派遣を依頼したこと,被災建築物応急危険度判定は14日からは県内民間判定士と岡山県笠岡市職員も判定活動に参加していること,被災宅地危険度判定は,島根県,松江市,鳥取県の各2名の3班体制で実施していることがわかります。

17日14時」の資料によれば,被災宅地危険度判定の体制を縮小したことがわかります。

19日14時」の資料によれば,島根県の土木部が管理する河川,砂防,道路,河川における被害額が概算で3億9000万円であり,市町管理では1億4000万円であることがわかります。

20日14時」の資料によれば,住家被害認定調査に県内市町村から4名を派遣することを決定したことがわかります(派遣期間:4月23日~27日)

23日14時」の資料で数値の時点修正が行われています。

27日16時」「」「」の資料では,連休中を当直による危機管理体制にすることがわかります。

そして,「島根県西部を震源とする地震に係る被災者等への支援体制」というページを恐らく15日頃に公開しています。これによれば,被災者への県営住宅22戸の提供,民間賃貸住宅の無料紹介(家賃が無料ではない),相談窓口設置,県税の減免などをお知らせしています。このページは,20日に更新されて,支援内容が強化されています。生活福祉資金の貸付,国民健康保健料の猶予または免除,医療負担金の一部減免,住宅被害の再建費用の助成(半壊は100万円),農業施設の再建費用の助成(2/3補助),中小企業制度融資,高校生の緊急奨学金(返済必要)など多岐にわたっています。

支援内容が,4月24日頃に強化されて,珍しい補助金が加わっています。

石州瓦利用促進事業(被災者住宅再建)」被災した住宅を再建するにあたって屋根瓦に石州瓦を使った場合は最大7万円を補助するものです。この促進事業はこの地震以前からあったものらしく,「被災者住宅再建」という用語を加えたものです。被災者でない場合は子育て世帯であることが条件とされているものを,被災者の場合はそれを取り払っています。

県内産木材活用被災者住宅再建助成事業」被災した住宅を再建するにあたって県内産木材を使用した場合は,新築で30万円を補助するものです。地震以前の制度は子育て世帯という条件があったのだと思います。こうした制度を被災直後に立ち上げるところが流石だと思います。

<大田市の発表>

大田市HPでは,9日24時において次の5つの情報を掲載しています。

ブルーシートの配布について」「地震発生に伴う、避難所の開設状況について」「被災建築物応急危険度判定の実施について」「平成30年4月9日発生の地震に伴う被害状況について20時00分現在」「給水所の開設について(21時00分現在)

応急危険度判定は「応急危険度判定をご希望の方は、市役所都市計画課までご連絡ください。」となっています。通常,応急危険度判定は,エリアを決めてその中のすべての建物を実施するものですが,判定を希望する人の建物についてのみ実施するようです。こうした手法は,平成13年の芸予地震で広島県が採用しています。大田市の建物被害状況ではすべての建物で実施する必要はないとの判断だと思われます。

10日23時では,上記を修正して「夜間の避難所の開設について」を掲載しています。

12日23時では,上記に加えて「罹災証明の発行について」と「震災による廃棄物の処分方法について」を掲載しています。災害により発生した廃棄物は12日からの受け入れで,被災者本人による持ち込みか一般廃棄物の処分業者によることが記されています。そして,「被災建築物応急危険度判定実施方法の変更について」で被害が集中している大田町,川合町などでは住宅に対する全数調査に変更したことが記されています。それ以外の場所では引き続き希望による調査です。ブルーシート配布は「ブルーシート・土のう配布」に変更になっています。

13日23時では,上記に加えて「家屋などが損壊した皆様へ」と「地震に伴う総合相談窓口を設置」を掲載しています。修復工事をする前の写真を撮っておくことを勧めています。

17日23時では,「被災建築物応急危険度判定のエリア判定対象地域の実施状況」で判定済みの地域を地図で示しています。

19日16時30分現在で「地震による状況」を出しています。これによれば,家屋被害の半壊が99件以上であること,配布したブルーシートが3800枚であること,応急危険度判定を行った建築物が5230件でそのうちの104件に危険判定をしたことがわかります。

20日の発表で「被災建築物応急危険度判定のエリア判定対象地域の実施状況について(エリア判定は終了しました)」を掲載しています。対象とした範囲を地図で示して,その範囲内の建築物の判定を終了したことがわかります。今後は,エリア外で判定を希望する建物の判定をするとされています。

<ボランティア活動の募集>

9日24時現在,ボランティアを募集するページが見当たりません。10日23時現在も同じです。

12日に,大田市社会福祉協議会のHPに「災害ボランティアセンターを開設します」が掲載されました。これによれば,場所は大田市市民会館で,開設は12日10時からで,初日は被災者の支援要請や相談の受付を開始することになっています。ボランティアの受付・活動は,13日9時からとなっています(恐らく9時よりも前に行っていないと受け付けてもらえないと思います)。

12日のFACEBOOK上に募集案内が掲載されていまして,ボランティアの募集は県内在住の16歳以上の人という条件が付けられています。

掛け算の順序を逆にしたらバツにされた

掛け算の順序を逆にしたらバツにされた

「4×3」と「3×4」は,同じなのか違うのか,というもので,小学2年生が「3×4」と回答したら,正解は「4×3」であるとしてバツにされたことについて,そのお父さんが異議を唱えるものとしてホームページ上に出されたものです。

どちらも計算結果は「12」であり,どちらでもいいように思いますが,日本での小学校の掛け算を教える最初の場面において順序を定めている(当時はそうだった)そうです。

このことの是非を考える動画がありましたので紹介します。

出題は,

「4人乗りのボートが3艘あります。何人乗れるかを計算するための計算式を書きなさい。」

というものです。

答えは,「4×3」であって,「3×4」は間違いとされているそうです。

この動画では,

「4×3」は「4+4+4」であり,

「3×4」は「3+3+3+3」であるから,ふたつは違うとしています。

とはいえ,順序が逆のものをバツとするかどうかは,物の見方の違いでしかないことも指摘しています。

この問題の核心に触れる動画だと思います。

私の考えは,「4×3」と「3×4」は違う,です。
理由を説明します。
問題の本質は,「計算を必要とする状況を,計算式に翻訳する」ことです。
「4人乗りのボートが3艘ある。同時に何人乗れるか。」を数式に翻訳するのですから,答えは,「4人を3倍にする」,つまり「4×3」なのです。
「その港には4人の船主がいて,それぞれ3艘ずつボートを所有している。その港に何艘のボートがあるか」を数式に翻訳するなら,答えは,「3×4」となります。

「計算を必要とする状況を,計算式に翻訳できるかどうか」が問題なのです。
掛け算を教える初期の場面においては,「4を3倍する」それを「4×3」と翻訳するという考え方が必要と思います。とはいえ,「数式に翻訳する」という考え方を,小学2年生に教えることは,非常に難しいのでしょう。このあたりが,バツにされたお父さんの異議(怒り)につながっているのだと思います。
リンクした動画でも,「バツにすることで,子供の知的好奇心を削ぐことがないようきちんとした説明が必要である」と指摘しています。

数式に翻訳する」という考え方を小学2年生にどうやって教えるのか,という課題は私は触れないことにして,「数式に翻訳する」ことの大切さを示します。

この問題をさらに簡単にして,
「かごに5個のリンゴが入っている。そこへ3個のリンゴを加えた。かごの中にリンゴがいくつ入っているかを計算するための計算式を書きなさい。」
とします。
答えは,「5+3」であって,「3+5」ではないですね。結果は,どちらであっても「8」ですけど。

「かごに5個のリンゴが入っている。そこへ3個のリンゴを加えた。」
という長い文書を数式にすると「5+3」というたった3文字のものに置き換えることができるんです。これが,算数(数学)の素晴らしさなんです。
しかも「5+3」に置き換えたら,あとは機械的に足し算して「8」という答えをだせるのです。

この「5+3というたった3文字に置き換えられた,なんとすばらしいことか。」と感じられるかどうかが,その後の算数の理解ができるかどうかに影響してくるんだと考えています。

算数が理解できなくなったことの例として,アニメ映画「思い出ぽろぽろ」で,「分数の割り算で,分母・分子を逆にして掛け算する,というところからわからなくなってきた」との主人公の言葉があります。算数が苦手な人にとって,「分数の割り算」あたりが臨界点になるようです。「なぜ,分母・分子を逆にして掛け算すれば答えが出るのか」はyoutube上にも多くの動画がアップされていますから,見てください。このことを聞いて私が感じるのは,「割り算の本質が見えていなかったからだ」と思いますし,「3分の1で割ることの意味が分からないからだ」と思うのです。割り算の本質が何であるかの説明は省略させてもらいますが,割り算の本質がわかっていない人(子供)に分数の割り算を教えようとすることは,そもそも困難なことであって,しかたがないから「分母と分子を逆にして掛け算すると答えが出るよ」と解決策だけを示すことになるんです。これは分数を教えようとする先生の教え方の問題なのではなくて,割り算の本質を知ることなく計算する手法のみを習得してきたことに問題があるのです。結果として,その人(子供)へはその後の算数(数学)において,計算や算出の本質を理解させることなく,テストで点を取るための仕組みだけを教えることになるので,本人にとっても「算数は楽しくない」となります。

話を「4×3」に戻します。
これは「4を3倍する」ことです。
「4×3」は「4と3の掛け算であって,掛け算は順序を入れ替えても答えは同じ」なのだから「4×3」としようが「3×4」としようが同じだ,と考える人には,「4と3の間に記号が入っている」というように見えるのでしょう。
「4×3」の本質は,「4を3倍する」ことでして,「4」に対して「×3」という変化をさせるものです。

「4人乗りのボートが3艘あります。何人乗れるか」を考える場面において,「4人を3倍すれば答えが出せる」と判断して,それは「4の後ろに「×3」を書く」ことであり,「4×3」と数式に翻訳することで答えが導き出せる。
これが掛け算の意味なのです。

言葉を「4×3」という計算式に翻訳できる人は,「4×3」という計算式を見てその計算が意味するもとの言葉を復元することができます。ただし,4がボートの定員で3がボートの数であるとは限りませんから,4が足の本数で3が馬の頭数と翻訳するかもしれません。
算数が理解できる,掛け算が理解できるとは,計算を必要とする状況から数式に翻訳できることであり,逆に,数式だけ見てその数式が意味する状況を言葉にできることなんです。

で,振り返って,「4×3」も「3×4」もどっちでもいいではないか,と言っている人は,掛け算の本質を見ていないような気がします。

ここまで説明して,「お前が言うところの「算数の本質」だの「掛け算の本質」だのはいったい何なのだ」と言われるかもしれません。

これは,なかなか説明できないのですが,例えば,三平方の定理「A+B=C」を見て美しいと思いませんか。私は美しいと思います。三平方の定理を直角三角形の斜辺の長さを算出するための道具としてだけとらえる人と,これを美しいと感じる人とでは理解に差があります。いえ,すみません。まったく「算数の本質」とは何かを説明していませんね。
数学の世界には,小学生の足し算・引き算,掛け算・割り算からはじまって,ベクトル,三角関数,微分・積分などたくさんの考え方があります。私は,三角関数が微分・積分で変化していく仕組みが楽しいですしそれを見つけ出した人を尊敬します。それは,その背景にあるものを想像できるからです。y=sinθを微分したらy=conθになるということを丸暗記するのではないからです。

私的なことを書き加えます。
私は,微分・積分は楽しかったですし,虚数・複素数も楽しかったです。高校数学までのそれは理解できました。
その先に,オイラー公式があります。私は,オイラー公式が意味するところが理解できなくはありません。証明も答えを見ていますから証明できなくはありません。でも,そこまでです。三平方の定理を美しいと感じたようにオイラー公式を美しいとは感じられないのです。表面的なことは教えられることでもって知ることはできるのですが,この公式の背景にある奥深いものを想像することができないのです。
その結果どうなるかというと,オイラー公式などを必要とするような高度の複素数の問題は,教えてもらって解こうと思えばできなくはないけど,そこまでで終わりとなります。

結局,このことは,割り算の本質を知ることなく割り算の手法だけを習得していたがために,分数の割り算に出会った時に,「分母と分子を入れ替えて掛け算するんだよ」と教えられるのと同じことです。言われたとおりにすれば答えは出ますが,理解したことにはなりません。私はオイラー公式の背景にある奥深いものを想像できませんから,数学の理解もそこまでだったのです。

振り返って,「4×3」とかくべきところを「3×4」とした子供の回答にバツをつけるのが正しいのかどうか。
ここまで,数式を必要とする状況を翻訳することの重要性として訴えてきましたから,バツなのですけど,順序を正しく書いた子供が「掛け算の本質を理解した」ものであり,逆に書いたことが「本質を理解していない」ものなのかどうかが問題です。
結局のところ,本質を理解したかどうかはその子供の心の中のことであって,測ることのできないものなのだと思います。ということは,順序の違いでその回答にバツをつけることは,デメリットの方が大きいように思います。
リンクの動画が指摘するように,その結果,子供の知的好奇心を削ぐ結果にならないように適切な説明が必要なのですが,小学2年生に「オイラー公式が理解できなかったことでもってその後の数学が理解できなくなったんだよ」と言ったところで,何も伝わりませんね。「三平方の定理は美しいでしょ」も駄目です。

「掛け算の順序の違いで,小学2年生の回答にバツをつけるかどうか」
このテーマは,それを是であるか非であるかという二者択一の問題として考えるのではなく,算数(数学)の本質を考える上で最初にぶつかる問題として考えたいです。