偽装事件から10年No.2

この事件を受けて我々がしなければいけないことは,信頼回復です。

そうであるはずですが,社会は別の方向へと動いていきます。「偽装した人への追及」マスコミをはじめとする社会一般の人の行動としては当然でしょう。

不思議だったのは,国土交通省の発表で,偽装があったことともに,審査漏れがあったことを発表したことです。

偽装設計を見抜いた民間の審査機関は第一発見者です。すでに複数の偽装設計があったにもかからわず誰も気づかなかったことを最初に見抜いた技術レベルの高い審査担当者を持っていた審査機関です。

審査漏れが大きくクローズアップされて,その審査機関は閉鎖されてしまいました。

事件後,建築主やマンション購入者からこの事件による損害請求の中で,確認申請を審査した行政を相手取って訴訟をしますが,一貫して,審査漏れに対する責任はないことを主張し裁判もそれを受け入れています。

審査漏れがあったこと自体は事実ですから,その審査機関の責任追及をするのは,損害賠償を応じる覚悟でしていることかと当時は思っていましたが,結果としてはそうではなかったです。

第一発見者の審査機関を閉鎖することが,何のために必要だったのか,それが信頼回復のための第一歩になったのか,私にはわかりません。

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